Monday, May 6, 2013

A profound and serene Gothic roman?

Kazunori Suzumura, a literary critic and French literature scholar (originally from Nagoya, Tsukuru Tazaki's hometown), calls the new Murakami novel a "profound and serene Gothic roman surpassing his famous Norwegian Wood."


『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹著

2013.5.5 07:44 
波瀾(はらん)万丈の『1Q84』から3年、村上春樹待
望の新作長編は、名作『ノルウェイの森』を凌(しの)ぐ重厚で清澄なゴシックロマンになった。
 主人公のつくるは生地名古屋で、〈秘密結社〉のような高校生の仲良し5人組のなかに、友愛の神話と青春の楽園、「乱れなく調和する親密な場所」を見いだしていたが、他の4人は地元の大学に進学したのに、つくるだけは上京し、今は東京の鉄道会社で駅を「つくる」仕事に就いている。
 16年前のこと、東京の大学2年生だったつくるは、名古屋の5人組から突如追放の宣告を受けた。以来、トラウマとなったその記憶を封印した36歳のエンジニアは、ガールフレンドの助言を入れ、理不尽な絶交の理由を知るために、5人組の残りの人たちをめぐる〈巡礼〉に出る。
 意外なことが明かされる。仲間の一人、シロがつくるにレイプされたというのだ。つくるには身に覚えのないことだ。精神を病むシロのために、仲間たちはつくるを切らざるをえなかったのだ、と。
 しかもシロの口から真相を聞くことはできない。この音楽大学を出た美しい女性は、6年前、何者かに絞殺されたのだ、--大きな謎と傷をつくるに残したまま。
ミステリータッチの小説だ。村上の主人公には親しい〈壁抜け〉あるいは幽体離脱--精神医学で言う解離性障害--がヒントになる。

To read the whole article go to: http://sankei.jp.msn.com/life/news/130505/bks13050507470001-n2.htm

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