Saturday, April 13th 2013
村上春樹作品に登場するリストの『巡礼の年』
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中でも特に登場回数が多く、キーになるモティーフとして重要な役割を果たしているのが第1年「スイス」の中に含まれる第8曲「ル・マル・デュ・ペイ」です。
通常は「郷愁」や「望郷」というタイトルで知られていますが、村上春樹は敢えて原語をカタカナ表記し、さらに「田園風景が人の心に呼び起こす、理由のない哀しみ」という訳を付すことでイメージを先鋭化しています。
また、小説の終盤、シベリウスの生地を舞台とした場面ではアルフレート・ブレンデルによるCDも登場させてベルマンの演奏との比較もおこなうなど、クラシックに造詣の深い村上春樹ならではのこだわりもみせています。
Here:
http://www.hmv.co.jp/en/news/article/1304130011/
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